あの、世界ではじけた家庭用ゲーム機「ファミコン」の音楽を演奏する集団である。 ゲームミュージックはもはや音楽の1ジャンルとしての地位を確立しつつあり、それらのアルバムも多数発表されている。幼い頃からゲーム好きだった私も、CDが家庭に浸透しつつあった当時、初めて手にしたCDはゲームミュージックのそれであった。
今となってはCD音源など、非常に高音質なサウンドのものも多くなったゲームミュージックであるが、ほんの一昔前はたったの3音で構成される曲(ある意味効果音?)であったのだ。
僕らが熱中したファミコン。今でも耳に残るあのメロディー。その名曲の数々が、ファミコンバンドの力を借りて今ここに蘇る! ごく最近のモノから懐かしのモノまで! あの名作から忘れかけていたクソゲーまで!
熱い感動よ再び!
ファミコンバンドがはじめに結成されたのは、世の中がプレイステーションの発売に向けて浮き足立っている頃。とあるメンバーの家でファミコンをやっていたのが始まりだったと思われる。当時メンバーが所属していたサークルが、学園祭で音楽喫茶を出店すると言うことで、その出演バンドの一つとして「ファミコンの曲をやろう!」という事になった。
当初の編成はフルート・リリコン(ウィンドシンセ)・キーボード・エレキベース・ドラムで、メンバーは5人。曲目が渋い(というか、ファミコンをやっていない人にはわからない)為に一般的な支持は少なかったものの、一部の客の熱烈な応援と、それ以上にヤル気に満ちたメンバーの意志でそれから毎年学園祭での活動を続けてきた。その間にメンバーは入れ替わり立ち代わり、演奏曲も百曲を超え、総観客動員数2人(冗談)などという、まさに収集のつかないバンドと化してきたのだ。
1997年秋。学園祭が中止になり、FCBは一般客の前での演奏の機会を失った。しかしその危機を逆に糧とし、外部のホールでの演奏会を決意する(1997.10.25「旧ラウンジ会談」)。そしてゲーム史に残る運命の1998年3月24日、初の演奏会は、観客動員数128人の大成功に終わった。調子に乗った我々は翌年1999年5月4日に2回目の演奏会、FCB 2nd「の10倍プロ野球」を開幕。メンバーの日頃の行いを暗示する『超大雨』の中、145人の観客に熱く見守られながら、これまた大成功のうちに終了。第一回演奏会よりも演奏・演出の両面において格段のレベルアップが見られ、客の心をがっちりキャッチした。 更に2000年5月5日には、3回目の演奏会FCB 3rd「の食卓」を開催。メンバーは1stの2倍、40名に増強され、より高いレベルへ、二重の極みまで昇華。観客動員数は200人を突破する。2000年、ミレニアムの年、心のゲーム史に刻まれた。
21世紀を迎えたFCB。4thはメンバーのウェディングパーティーの一環としてライブハウスにて行われ、一般客にとっては幻の演奏会となる。結成時に生まれた子供も小学校に慣れた頃になり、メンバーの核家族化が始まる。しかし、留まるところを知らないFCB、2002年5月4日、再びホールに舞い戻る。1面から最高傑作ナムコメドレーでキャラ大放出の爆笑の渦が展開。FCB史上演奏ゲームソフト数最多をマーク。どこまで行くのかFCB。
2003年5月4日、FCBはビッグバンドスタイルに変えてのFCB 6thを開催。洗練された演奏に、磨きを増したキャラ演出がFCBの世界観を広げた。後日、このステージの模様がファミ通で紙面化。ついに念願の「ファミ通に載って全国デビュー!」が達成!! 同時にパンチラ効果に苦情殺到!! 反省を生かしてPOPEYEの取材を受けるなど、少しずつ陽の目を見始めた、この勢いで次々と更なる展開を……見せることは無く、しばし休眠芽となる。沈黙の2004年。
2005年10月9日、FCB 7th「の野望」開戦。FCBを求めていた魂はメンバーのみならず、全国で燃え上がり、ライブ会場では長蛇の列のフォーメーション。予想を上回る来場者にホールのキャパシティオーバーと言う嬉しい誤算の満員御礼。混沌の中で口火を切ったファミコンウォーズのシュプレヒコール…あの時、確かに会場は一つになった。ライブ後数日間、ネット上はFCBフィーバー! さらに、いつの間にか海外サイトにライブ動画がうpされ「Crazy!!」と絶賛を受けた! ヒアカムザニューチャレンジャー! FCBはついに世界に羽ばたいた。
そして7thの衝撃冷めやらぬ2006年7月9日、僅か9ヶ月の短スパンでFCB 8th「の栄光」を開催! 肉は熱いうちに喰え! これまでのライブからセレクトした名作と新たにアレンジされた新作の最強の楽曲で構成されたステージは正に『Best of FCB!』。全3面180分のガチンコ勝負。松戸のホールで、1000人を越える観客&メンバーが心躍らせた。更にコナミコマンドにより隠れキャラ“しな○ち”が登場! 熱狂の一夜に甘くスパイシーな花を咲かせて、栄光の8th終了。
1000人の宴から早2年が過ぎた。そう、あれから2年。日本はどう変わったのだろう? ガソリンが食品が、モノの価格がみるみる上がり、首相は辞任を繰り返す。猛暑の次はゲリラ豪雨だ。決して安心とは言えず、常に不安定な世の中である。しかし、そんな世の中でも、変わらないものがある。それが『FCB quality』。我々FCBは自らの欲求に耐えかねて、2008年10月12日、FCB 9thのステージに立つ!! 新旧のメンバーが集まり、過去最大のメドレーも引っさげて、過去最大規模のステージで、目指すは「2000人の爆笑! 2000人の感動!」。
最大級のスケールで、皆を待つ。 来るのだ!